介護タクシーの運転日報の書き方【テンプレ付き・記入例あり】

監査で指摘されない日報のつくり方を徹底解説

(更新: 2026年3月5日)10分で読めます
介護タクシーの運転日報の書き方【テンプレ付き・記入例あり】

運転日報とは?書かないとどうなる?

運転日報は旅客自動車運送事業運輸規則第25条で作成が義務付けられています。「たった1日」の未作成でも巡回指導で指摘される可能性があります。

日報未作成のリスク

巡回指導で日報の未作成・記載漏れが発見されると、「改善指示」が出されます。改善が見られない場合、「警告」→「事業改善命令」→「事業停止処分」と段階的に厳しくなります。新規許可事業者は営業開始から3〜6ヶ月以内に最初の巡回指導が入ることが多いので、初日から確実に作成しましょう。

保管期間は1年間。過去1年分の日報がすべて揃っている状態を常に維持する必要があります。事故発生時の状況確認や保険請求の裏付けとしても日報は重要な役割を果たします。

運転日報に記載すべき11の必須項目

以下の11項目をすべて正確に記載する必要があります。1つでも欠けていると巡回指導で指摘の対象になります。

運転日報 必須記載項目

  • 乗務員の氏名(フルネーム)
  • 運行日(年月日・曜日)
  • 車両番号(ナンバープレートの登録番号)
  • 出庫時刻・帰庫時刻
  • 走行距離(出庫時・帰庫時のオドメーター値と合計)
  • 運行経路(出発地→目的地)
  • 利用者情報(氏名・乗車場所・降車場所)
  • 運賃・料金の収受記録(内訳含む)
  • 休憩・仮眠の場所と時間
  • 事故・違反の有無
  • 日常点検の実施状況

介護タクシーならではの追加記録

法定項目に加えて、介助の種類(車椅子介助・歩行介助・院内付添い等)、使用した福祉機器、利用者の身体状況の特記事項も記録しておくと、サービス品質の向上とトラブル時の事実確認に役立ちます。

日報のテンプレートと実際の記入例

日報の記入例を示します。この形式をベースに、自社の運行形態に合わせてカスタマイズしましょう。

項目記入例
日付2026年3月5日(水)
乗務員名山田 太郎
車両番号品川500あ1234
出庫時刻 / ODO08:45 / 45,230km
日常点検実施済(異常なし)
1件目09:15〜10:00 佐藤A様 自宅→B総合病院 3,500円(メーター2,500円+車椅子介助1,000円)
2件目10:40〜11:15 鈴木C様 D介護施設→自宅 2,800円(メーター2,300円+歩行介助500円)
3件目13:00〜14:20 田中E様 自宅→F病院→自宅 6,200円(メーター4,200円+車椅子介助1,000円+待機60分1,000円)
休憩11:30〜12:45 営業所にて
帰庫時刻 / ODO15:30 / 45,312km
走行距離合計82km(実車48km+空車34km)
売上合計12,500円(3件)
事故・違反なし

空車回送も記録する

利用者を乗せていない移動(空車回送)も走行距離に含まれます。「実車距離+空車距離=総走行距離」が一致するよう管理しましょう。監査では、オドメーター値から計算した総走行距離と、個別運行の走行距離合計の整合性がチェックされます。

監査で指摘されるNGパターン5選

巡回指導で実際に多い指摘事項を5つ紹介します。これらを避けるだけで、監査対応力が大きく上がります。

NGパターンなぜダメか正しい対処法
オドメーター値の記入漏れ走行距離の裏付けが取れない出庫・帰庫時にその場で即記録する
後からまとめて記入記憶違いで数値が不正確になる運行直後に記録する習慣をつける
修正液で訂正改ざんの疑いを持たれる二重線+訂正印で訂正する
1年未満で廃棄保管義務違反1年間保管後、確認してから廃棄
空車回送の記録漏れ総走行距離と個別運行の合計が不一致回送距離も必ず記録する

修正液は絶対NG

運転日報の訂正に修正液(ホワイト)を使うのは厳禁です。改ざんを疑われ、巡回指導で重点的にチェックされる原因になります。間違えた場合は、二重線を引いて訂正印を押し、正しい内容を横に記入するのが唯一の正しい方法です。

日報作成を10分→1分に短縮するデジタル化

紙の日報は「書く手間」「計算ミス」「紛失」の3つのリスクを常に抱えています。1日10分でも年間42時間。デジタル化で大幅に短縮できます。

比較項目紙の日報デジタル日報
作成時間1日10〜15分1日1分以下
走行距離の記録手動でODO値を転記GPS連動で自動計算
計算ミス起こりうる自動計算でミスなし
紛失リスクあり(火災・水損も)クラウド保存で安全
監査対応紙の束を探す検索して即表示
月次集計手計算で30分以上自動集計で即時

デジタル日報は監査でも有効

国土交通省は日報の電磁的記録(デジタル保存)を認めています。巡回指導の際、データをすぐに画面表示・印刷できる状態であれば問題ありません。むしろ紙より検索性が高く、指導員からの質問にすぐ答えられるメリットがあります。

マゴライドならGPS連動で日報を自動生成

運行開始ボタンを押すだけで、走行距離・経路・時刻を自動記録。利用者情報は登録済みリストから選ぶだけ。面倒な手書き・計算ミス・紙の管理から解放されて、監査にも即対応できるデジタル日報を実現します。